この度2024年12月14日(土)〜12月15日(日)の2日間にわたり、東京お台場(会場:東京有明医療大学)において日本精神障害者リハビリテーション学会第31回東京お台場大会を開催することとなりました。

 日本精神障害者リハビリテーション学会は、「精神障害のある人々がすべて、ふつうの市民として、地域社会の中であたりまえに暮らしていくことができるようになる、そのために必要な活動を展開すること」をミッションとして、精神科医、ソーシャルワーカー、臨床心理士、看護師、作業療法士などの多職種からなる学際的な学会です。入院医療中心から地域生活支援中心へと精神保健施策の転換が打ち出され、誰もが安心して自分らしく暮らすことができるよう、精神科医療機関や他の医療機関、地域援助事業者、市町村などとの重層的な連携による精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築が現在進められています。本学会のミッションはまさにその流れに沿うもので、担う役割はますます大きくなっているものと思われます。

 第31回東京お台場大会のテーマは、「多様性と調和〜台場シティで調(ととの)う〜」です。多様性についての議論が活発となり、様々な価値観が同等に扱われる機運があります。これを精神科医療や福祉の文脈で捉えなおすと、障害があってもなくても同じ一個人として社会や地域で、生活したり活躍したりということをもう一度考え直すということになるのでしょうか。

 まず、今回の学会テーマをこのように掲げました。さらにもうひとつテーマを織り込んでいます。この多様性の実現のためには日々の業務を見直す必要があります。その見直すことを「調(ととの)う」としてみました。今回の東京お台場の地で、研究や実践で培った知恵や技法を集め、またそれぞれの現場に持ちかえっていただくことで、今後の精神科リハビリテーションの糧になっていただければ幸いです。

 主催者一同、皆様方と東京お台場にてお目にかかれることを楽しみにしております。

2023年12月 吉日